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殺人鬼の作り方|シリアルキラーに多く見られる5つの共通点

世の中の出来事を観察すると、時に目を覆いたくなるような凶悪事件の報道を目にする機会があります。

同じ人間であるはずなのに、なぜこのような残虐な行為に走ってしまうのでしょうか。

広い世界では、これまで実に多くの犯罪者が摘発されてきましたが、その中でも異彩を放つシリアルキラーと呼ばれる連続殺人犯が存在しています。

犯罪史を賑わせるシリアルキラー達ですが、彼らには複数の共通点が見られる事が分かってきました。

もちろん、これからご紹介する特徴に合致するからといって、必ずシリアルキラーになるとは限りませんが、今回はシリアルキラーに多く見られた特徴について述べていこうかと思います。

シリアルキラー(凶悪犯)に見られる5つの共通点

バックライトに照らされるバールを持った男性

シリアルキラーとは、常軌を逸した欲求にしたがい連続的に殺人を犯す連続殺人犯の総称です。

殺人へ突き動かす動機は人それぞれですが、大まかに以下のカテゴリに分類されています。

  • 権力を誇示するため
  • 殺人によるスリルを楽しむため
  • 妄想に取り憑かれ犯行におよんでしまう
  • 自身の娯楽のため

世界中で恐れられるシリアルキラーですが、彼らの生い立ち等のバックストーリーに注目してみるといくつかの共通点がある事に気づかされます。

多くのシリアルキラーに見られる共通点
  • 性的に混乱した家庭に育つ
  • 大多数が5歳を過ぎても夜尿症を抱えていた
  • 動物虐待や放火等、反社会的な行為に没頭する
  • 家庭内で母親が主導権を握っている
  • 人付き合いを避け、自慰行為を好む

多くのシリアルキラーに見られるこれらの特徴について一つずつご紹介していきます。

1.性的に混乱した家庭に育つ

男性の拳の前で怯える少女

シリアルキラーの多くは性的に混乱した家庭、もしくは性的虐待を受けて育った事が分かっています。

しつけと称して性的暴行を加えられた子供はやがて暴力的な思想を持つようになり、大人になってもそれを引きずります。

家庭内でも緊張状態が続くために家族間で適切なコミュニケーションが取れず、成長しても社会で上手く人間関係を築けないケースが多々あります。

2.大多数が5歳を過ぎても夜尿症を抱えていた

清潔な寝具に包まれて眠る赤ちゃん

赤い切り裂き魔として有名なアンドレイ・チカチーロは、夜尿症を抱えていた事で母親から虐待を受けていました。

チカチーロ以外にも中々おねしょが改善しなかったというシリアルキラーは多数存在しています。

夜尿症を抱える全ての子供が暴力的になるわけではありませんが、現在シリアルキラーだと言われている殺人犯の半数以上が5歳を過ぎてもおねしょをしていたという調査結果が出ています。

3.動物虐待や放火等、反社会的な行為に没頭する

銃を構える幼い男の子

ほとんどのシリアルキラーは、実際に人を殺める前に動物に対して虐待行為を行っています。

シリアルキラーは、幼少期に両親から肉体的・精神的に虐待を受けている事が多く、自分より弱い立場にある動物に暴行を加える事で自身の力を誇示しようとします。

動物虐待の他にも窃盗や放火等、様々な非行行為に手を染めている事も珍しくなく、これらの反社会的な行いを経て殺人へとシフトしていくようになるのです。

4.家庭内で母親が主導権を握っている

バーカウンターで横たわる女性

シリアルキラーの家庭に多く見られる傾向として、離婚・再婚率が高く母親が支配的である事が挙げられます。

父親に捨てられるケースも多く、シリアルキラーの男性は一般的な男性像に対する知識不足から異常な性的嗜好を持ちやすくなります。

また、家庭内にアルコールまたは薬物依存者がいたというケースも多々あります。

5.人付き合いを避け、自慰行為を好む

暗闇で孤独に佇む幼い女の子

多くのシリアルキラーにとって健全な人間関係を築くのは非常に難しい事です。

シリアルキラー達は幼少期に社会性を身に付ける事が出来なかったために人付き合いを避ける傾向にあります。

必然的に異性との関係も希薄になり、自慰行為に没頭する事も少なくありません。

幼少期からフェティシズム(性的倒錯)に強い関心を持つシリアルキラーも多く、自身が抱えるフェティシズムが暴力的行為への入口となってしまう事も少なくありません。

家庭環境によって人格が破綻しているシリアルキラーが多い

暗闇の中で物思いにふける男性

幼少期の体験は後の人格形成に非常に大きな影響を与えます。

ネグレクトや虐待を受けて育った子供は、表情が少なくなったり精神的疾患を抱えたりしてしまいます。脳の発達具合の違いも顕著です。

多くのシリアルキラーが日常的に性的虐待を受けていたり、家庭内に薬物中毒者がいたりしたという統計結果からも幼少期の経験の重要性がよく分かります。

幼少期に受けた教育によって発達の方向性が大きく変化してしまうもう一つのケースとして有名なのは狼に育てられた少女アマラとカマラでしょう。

彼女達は両親に捨てられた後、狼に育てられて生きてきました。

人々は文明から隔絶された世界で生きてきた彼女達をどうにか人間社会に適用させようと努力しましたが、直立で歩く事すら訓練を必要とする状態でした。

アマラとカマラの事例は、幼少期に形成された人格や発達の方向性を後から修正するのがいかに困難な事かを痛感するケースだと感じています。

人格形成に関わる二つの要因

整然と並んだ6つの白いドアと1つの黄色いドア

人の性格を決める要因は大きく分けて二つあります。

  • 遺伝的要因
  • 環境的要因

知能」や「協調性」等は遺伝的な影響が大きい事が分かっています。

特に知能の遺伝的影響は強く、年齢を重ねるにつれて影響が色濃く現れやすい事が判明しているのです。

逆に周囲の環境が大きく関係するのは「宗教」だとか「芸術性」等といった要素です。

各要素によって影響を受ける分野は異なるものの、「人格」という大きなくくりとして俯瞰してみた場合、遺伝的要因と環境的要因、どちらも人格形成に強く干渉する事が分かります。

編集後記

カミソリでカットされた赤唐辛子シリアルキラーは、その残虐性や異常性から畏怖の対象として話題に上りますが、その生い立ちに注目してみると、犯した罪に勝るとも劣らない悲惨な経験をしてきた事がよく分かりました。

幼少期に酷い経験をしてきたからと言って、彼らの罪が帳消しになる事はありません。

しかし、一人の人物としての権利と尊厳を剥奪されて育った彼らには心底同情してしまいます。

シリアルキラーの話題となると私達は対岸の火事として傍観しがちですが、近頃の日本でも耳を疑うような虐待事故が発生している事を思うと、未来のシリアルキラーが誕生してしまうのではないかと幾ばくかの不安がよぎりました。